「金曜日の妻たちへ」に魅せられた谷村新司が、ドラマに出演していた小川知子へ直接オファーして生まれたデュエット。
基本情報
- 1984年2月25日リリース
- 作詞・作曲: 谷村新司
- 男女デュエット
- 全体評価(★★★★☆)
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小川知子は1949年生まれ。子役としてデビューした後、1968年に「ゆうべの秘密」で歌手デビュー。このデビュー曲がいきなりオリコンチャート1位を獲得し、一躍注目を集めた女優兼歌手です。
谷村新司は1948年12月11日生まれ、大阪府出身。フォークグループ「アリス」として「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒット曲を連発し、ソロとしても「昴」「いい日旅立ち」「サライ」など数多くの名曲を世に送り出してきた、日本を代表するシンガーソングライターです。
曲の印象
この曲はもともと谷村のアルバム収録曲「忘れていいの」をデュエット用に編曲・一部改詞したもので、谷村が愛好していたドラマ『金曜日の妻たちへ』の世界を楽曲に仕上げ、同ドラマに出演していた小川へ歌唱を直接依頼したという、いわばラブコールから生まれた一曲。
制作の背景からして、ふたりの間にある種の”必然”が感じられます。
タイトルだけ見ると、静かに幕を引く別れのバラードを想像するかもしれません。
実際その通りで、全体を通じてゆったりとした歌謡バラードの色合いが続きます。
ただ、その中身は想像以上に深く、聴くほどに引き込まれる曲です。
歌詞の行間が深い分、歌う人によって「女性が強がっている話」にも「男性が未練を断ち切れない話」にも聞こえる——そういう解釈の幅がある曲です。
女性側の語り口は、別れを受け入れながらも内心では乱れている、という複雑な感情が行間ににじみ出るような情景を描いています。
強がりながらも揺れる心、見送りながらも引き留めたい気持ち。
そういった大人の機微が、メロディーとともに静かに押し寄せてくる感じがあります。
男性側はそれを受け止めながら、自らの弱さをつぶやくように言葉を重ねていく。
一方的な失恋でも、単純な別れでもない、二人の間に残る余韻のある関係性が丁寧に描かれています。
Music Video うわさのシーンが、見れる。
ハモリ
全体傾向
構成としては、最近のJ-POPのように常に分厚いハモリが入るわけではなく、女性の長い語りパートを軸に、男性が要所で絡んでいくスタイル。
クライマックスで男性が追いかけるように歌い重なる場面が、まるで別れを引き留めようとするような効果を生んでいます。
音程そのものはそこまで難解ではなく、この曲の核心は”男女の温度差をどう表現するか”にあります。
「ハモリの難しさより、感情の乗せ方が勝負の曲」
注意ポイント
感情のタイミングを合わせることが、この曲最大の関門です。
音程が合っていても、二人の間で感情の温度がズレていると、曲全体がちぐはぐな印象になってしまいます。
複雑に絡み合った大人の事情と揺れる気持ちを二人でどう表現するか——それがそのまま曲の仕上がりに直結します。
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ガイドボーカル入りとは
歌のプロによる生歌唱が収録されたものです。機能を使う時は、曲名のあとに「ガイドボーカル入り」と書いてある曲を選びます。
プロ歌手やスタジオミュージシャンが実際に歌っているので、より自然で表現力のある歌声が流れます。
女性ボーカル入り・男性ボーカル入り(ボーカルアシスト)とは
ボーカリストの生の歌声ではなく、合成音声(バーチャルシンガー)による歌唱です。
ボーカロイドが歌っているような感じになります。
こんな人におすすめ
- 初級を卒業して、聴かせるデュエットに挑戦したい人
- 昭和の歌謡曲・大人のバラードが好きな人
- 聴かせるデュエットをしたい人(盛り上がりより「しんみり感動させる」を狙いたい)
まとめ
有名な曲なので覚えやすく歌いやすい。
ハモリは後半サビで少しある。
ドカンと盛り上がるタイプではなく、じわじわ心に刺さる系。
全体評価:★★★★☆
歌いやすさ基準はこちら
この曲は派手な技巧曲ではありません。
でも、男女の距離感、感情の押し引き、控えめなハモリ、息遣い。
これらで成立している、
非常に“大人向け”のデュエットです。
ハモリ自体は複雑ではないけれど、
感情を合わせる難易度が高い。
だからこそ、上手くハマるとものすごく雰囲気が出る曲です。
ひとこと
子供の頃、テレビでこの曲が流れて、気づいたら谷村新司が小川知子の胸元に手を入れて動かしてた。
思わず母の顔、父の顔を交互に見たけど、二人とも素知らぬ顔。
子供ながらに「良いの?」って思ったあの衝撃は今でも忘れられない(笑)。
大人になって改めて聴くと、当時はわからなかった情景がいろいろ浮かんできて、つくづく深い曲だなと思う。
ラスサビは女性がハモっているのか主旋律なのか、聴くたびに混乱するくらい二声が絡み合っていて、改めて女性パートをちゃんと練習してみようと思ってる。
こういう人は歌ってみて!
大人のデュエットをしてみたいけど何を選べばいいかわからない、そんなあなたへ。
この曲は、歌い終わった後にじんわりくる”余韻”こそが最大の魅力。
聴いていた人の心に残るデュエットがしたいなら、これ一択です。
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