別れても好きな人 / ロス・インディオス&シルヴィア

★★★★★

雨の夜に別れた恋人と偶然再会したら――そんな情景をそのまま曲にしたようなムード歌謡の名曲。
「別れても 好きな人」のフレーズは、カラオケで一度は聴いたことがあるという人も多いはず。

基本情報

  • 1979年9月21日リリース 
  • 作詞・作曲:佐々木勉
  • 男女デュエット
  • 全体評価(★★★★
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ロス・インディオスは1962年に中南米音楽好きの男性メンバーで結成されたラテンバンドで、都会派ムード歌謡コーラスグループとして「コモエスタ赤坂」「知りすぎたのね」などのヒットを持つ。
1979年、初代女性ボーカルとしてシルヴィアを迎え、男女デュエットにアレンジし直した「別れても好きな人」を発表。

シルヴィアは大阪府東大阪市出身の歌手。
もとは実業団のバレーボール選手だったが、スカウトされてロス・インディオスの女性ボーカリストに。

なお「別れても好きな人」自体は1969年に松平ケメ子盤・パープル・シャドウズ盤としてすでに発表されていた楽曲で、1975年にロス・インディオスが男性ボーカルのみのバージョンをリリース。
その4年後にシルヴィアを迎えてデュエット編曲されたのが、現在よく知られているこのバージョンにあたる。
デュエット化にあたり、歌詞に登場する地名の一部(渋谷から始まる街の描写のうち、青山→原宿、狸穴→高輪)が変更されている。

第22回日本レコード大賞ではロングセラー賞、第13回日本有線大賞ではベストヒット賞を受賞している。

曲の印象

雨の降る夜、別れた渋谷の街で偶然元恋人と再会し、原宿や赤坂、東京タワーの見える高輪、乃木坂、一ツ木通りといった街を歩きながら思い出を語り合う――そんな一夜の情景を描いたムード歌謡曲。
歌詞の中では、変わらない優しい言葉に包まれてつい心が揺れてしまう弱さや、別れてもなお相手を忘れられない未練が、都会の夜景と重なるように歌われている。

曲調はゆったりとしたテンポのムード歌謡らしい情感たっぷりのバラードで、派手さはないぶん、ふたりの掛け合いそのものが聴かせどころになっている。
男性が語りかけ、女性がそれに応えるように歌詞が進んでいく構成で、まさに「大人の男女デュエット」といった趣。
カラオケで歌うと、単に上手さを競うというより、ふたりの空気感や間の取り方で聴かせる曲だと感じる。

ハモリ

全体傾向

この曲にハモリパートはない。
歌詞全体は基本的に男女が交互にワンフレーズずつ歌い継いでいく形で進み、Aメロは女声パートが多め、間奏明けの2番では男声パートが加わる構成になっている。

サビ前の「やっぱり忘れられない」というパートではふたりが同じメロディを一緒に歌うユニゾンになり、それに続くサビの「別れても 好きな人」というフレーズは、男性が「別れても」と歌い、女性が「好きな人」と受け止めるように応える、掛け合い(コール&レスポンス)の形になっている。
この掛け合いが曲の中で何度も繰り返されるのが、この曲最大の聴かせどころ。

注意ポイント

ハモリがない分、音程を合わせる難しさよりも「間」を合わせる難しさがある曲。
特にサビの「別れても/好きな人」の受け渡しは、相手の歌い出しのタイミングをよく聴いて合わせる必要がある。
ユニゾン部分もふたりの声量やテンポ感がずれると聴こえ方が乱れやすいので、事前に何度か一緒に合わせておくと安心。

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ボーカリストの生の歌声ではなく、合成音声(バーチャルシンガー)による歌唱。
ボーカロイドが歌っているような感じになる。

両メーカーとも、ひとカラデュエット出来ます!(一人カラオケデュエット)

こんな人におすすめ

  • 昭和のムード歌謡・歌謡曲が好きな人
  • 上手さより「間」や空気感で聴かせるデュエットを歌いたい人
  • ハモリなしで気軽に挑戦できる曲を探している人
  • 男女の掛け合い・語りかけるような歌い方が好きな人

まとめ

  • ゆったりしたテンポで音域も広くなく、歌詞を交互に歌い継ぐだけなので初心者でも入りやすい
  • ハモリパートはなく、サビ前は完全ユニゾン
  • 知名度の高いサビのフレーズがしっかりあるので、聴かせどころは作りやすい

全体評価:★★★★★

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技術的な難しさが少ない分、デュエット初心者同士でも取り組みやすい曲だと思う。
ハモリがないぶん、ふたりでどれだけ息を合わせられるか、掛け合いの間をどう演出するかが歌の印象を大きく左右する。
しっとりした大人のムード歌謡なので、盛り上がり重視というよりは、雰囲気を楽しみたいふたりにおすすめしたい一曲。

ひとこと

この曲を覚えたのは、子供の頃の正月、親戚が集まった席で誰かが家のカラオケで歌っていたのがきっかけだったと思う。
テレビでもよく流れていたのか、気づけば自然と口ずさめるようになってた。
雨の夜に偶然元恋人と再会するという歌詞のシチュエーションには、今でも少し憧れてしまう。
もっとも現実には、近くに住んでいても偶然会うことなんてまず起きないんだよね。
すれ違っていても、お互い変わりすぎて気づいていないだけなのかもしれないけど。笑

こういう人は歌ってみて!

うまく歌えるかどうかより、ふたりでひとつの物語を紡ぐような気持ちで歌ってほしい曲。
雨の夜に再会したふたりになったつもりで、間や表情まで楽しめたら、きっと歌い終わったあとの余韻まで愛おしくなるはず。

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