ふたりの大阪 / 都はるみ・宮崎雅

★★★★★

大阪の街を舞台にした、別れの夜を描くムード歌謡デュエット。
ハモリはないけれど、ふたりの声が同じメロディで重なる瞬間に、しっとりとした余韻がある一曲。

基本情報

  • 1981年9月1日リリース 
  • 作詞:吉岡治  作曲:市川昭介
  • 男女デュエット
  • 全体評価(★★★★★)
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都はるみ は1948年京都府生まれ。
15歳で「コロムビア全国歌謡コンクール」に優勝し上京、1964年にシングル「困るのことヨ」でデビューした。
同年発表の「アンコ椿は恋の花」がミリオンセラーとなり、日本レコード大賞新人賞を獲得。
以後「涙の連絡船」「北の宿から」など数々のヒットを飛ばし、力強いこぶし回しは「はるみ節」と呼ばれた。

宮崎雅 は本名・朝月廣臣(あさづき ひろおみ)。1944年千葉県千葉市生まれ。
1964年に日本コロムビアより「朝月景一」の名でシングル「若いんだもの」を発表し歌手デビューした。
1970年代末(資料により1978年・1979年と表記に差がある)に都はるみと結婚し、結婚期間中の1981年、「宮崎雅」の芸名で本作「ふたりの大阪」を都はるみとのデュエットで発表。
夫婦デュエットとして話題となりヒットした。
1982年に離婚したのちは作曲家に転じ、演歌歌手・谷本知美らに楽曲を提供したほか、千葉県で歌謡教室を開くなど後進の指導にもあたった。

曲の印象

タイトルの通り、舞台は大阪。
頬を寄せ合って踊る新地のクラブでの、別れの夜が描かれている場面から歌は始まる。
泣かない約束をしていたはずなのに、こらえきれない気持ちが背中越しに伝わってしまうような、そんな切なさの滲む出だしだ。
二番では御堂筋や淀屋橋といった大阪の実在の地名が織り込まれ、かつてふたりで歩いた道を振り返るような追憶の情景が広がっていく。
三番では、幸せにしてやれなかったという後悔と、それでも誰にも負けない愛だったという想いがせめぎ合いながら、静かに夜明けを迎える様子が歌われている。

派手なドラマではなく、ラスト・ダンスというワンシーンに絞って心情を積み重ねていく構成で、大人の別れの美学を感じさせるムード歌謡らしい一曲だ。
テンポはゆったりとした中速のバラード調で、無理に声を張り上げるタイプの曲ではなく、言葉の一つひとつを噛みしめるように歌うタイプの楽曲という印象を受ける。

ハモリ

全体傾向

この曲にハモリパートはない。
Aメロ〜Bメロは男女どちらか一方が単独で歌う「ソロの受け渡し」が中心で、サビの「ふたりの大阪 ラスト・ダンス」にかけて両者の声が重なるタイミングがある。

注意ポイント

練習の軸は「息を合わせること」に置くとよい。
ソロパートからふたりの声が重なる瞬間への入り方をそろえること、そしてサビで声が重なったときに片方の声量が突出しないようバランスを取ることが、この曲をきれいに聴かせるポイントになる。
ゆったりしたテンポのバラードなので、走らず、ためを効かせて言葉を届ける歌い方を意識すると雰囲気が出やすい。

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  • 男性ボーカル入り
  • 女性ボーカル入り
男性ボーカル入り・女性ボーカル入り(ボーカルアシスト)とは

ボーカリストの生の歌声ではなく、合成音声(バーチャルシンガー)による歌唱。
ボーカロイドが歌っているような感じになる。

両メーカーとも、ひとカラデュエット出来ます!(一人カラオケデュエット)

こんな人におすすめ

  • しっとりした昭和のムード歌謡・演歌系デュエットを歌いたい人
  • ハモリなしで、ふたりの掛け合いや息の合わせ方を楽しみたい人
  • ゆったりしたテンポの曲をじっくり歌い上げたい人
  • 大阪の街並みが浮かぶような、ご当地感のある歌詞が好きな人

まとめ

  • ゆったりしたテンポで無理な高さもなく、言葉を届けることに集中しやすい
  • ハモリパートはなく、ソロの受け渡しと要所のユニゾンが中心
  • 派手さより、しっとりとした情感で聴かせるタイプ

全体評価:★★★★★

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ハモリがない分、初めてふたりでデュエットに挑戦するときにも取り組みやすい曲だと思う。
テンポがゆったりしているぶん、音を外す不安は少ないが、その分ひとつひとつの言葉をどう届けるかが問われる曲でもある。
派手に盛り上がるタイプではなく、大阪の夜の情景をふたりでじっくり歌い込んでいくタイプのデュエットなので、しっとりした雰囲気を楽しみたい相手と歌うのに向いている。

ひとこと

よく似た曲名もあって最初はピンと来なかったけど、イントロがかかった瞬間に思い出した。
祖父母がよく歌ってた曲だった。
歌えるという懐かしさと、小さい頃の記憶が一緒に込み上げてくる。
都はるみさんの独特なこぶしは、子供心にも強く印象に残っている。

こういう人は歌ってみて!

ハモらなくていい。
同じメロディを、同じテンポで、ふたりで重ねて歌うだけで、大阪の夜の情景がふっと目の前に浮かんでくる。
そんな時間を味わいたいふたりに歌ってみてほしい一曲。

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