JANE DOE / 米津玄師, 宇多田ヒカル

★★☆☆☆

この曲を初めて聴いたとき、ただのタイアップ曲だとは思えなかった。
3分56秒の中に、「出会ってしまった」としか言いようのない瞬間が静かに収まっている。

基本情報

  • 2025年9月22日(配信)/ 2025年9月24日(CD)リリース 
  • 作詞・作曲:米津玄師
  • 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』エンディング・テーマ
  • 男女デュエット
  • 全体評価(★☆☆☆
  • 👥 みんなの評価:
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米津玄師 は、ボカロP「ハチ」としてキャリアをスタートさせ、ソロデビュー後は「Lemon」「打上花火」など数々のヒット曲を生み出してきたシンガーソングライター。
「KICK BACK」で同アニメシリーズに楽曲を提供しており、「JANE DOE」は同一シリーズへの2度目の参加となった。

宇多田ヒカル は、1998年に15歳でソロデビューし、「Automatic」「First Love」などで社会現象を起こしたシンガーソングライター。
自身の楽曲ではほぼ全曲を作詞・作曲しており、他者の曲に歌唱のみで参加することは非常にめずらしい。

曲の印象

タイトルの「JANE DOE」とは、英語圏で身元不明の女性に使われる仮名のことで、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主人公・レゼの生い立ちと重なる言葉でもある。
米津自身は制作中に意図していたわけではなかったと語っているが、無意識のうちにキャラクターの本質をつかんでいたのかもしれない。

この曲のインスパイア元は、ビョークとレディオヘッドのトム・ヨークが共演した楽曲と言われており、交わることのない男女がデュエットするという構図を米津はレゼとデンジの物語に重ねた。

3拍子(6/8拍子)のワルツで刻まれるこの曲は、短調のメロディが全編を通じてひっそりとした翳りをまとっている。
歌詞には、ふたりだけの世界を夢見ながらも結局は届かないもどかしさや、鋭い痛みを伴う映像的なフレーズが続く。
それでいて感傷の押しつけがなく、言葉がただ静かに積み重なっていく感覚がある。

サビに向かうにつれて音がだんだんと積み上がり、感情が静かに高まっていく構成はアレンジを担当したYaffleの仕事も大きい。
ミニマムでありながら幻想的で、ループするような旋律が繰り返されるうちに、気がつくと曲の世界に引き込まれている。

聴いていると「きれいな曲だ」と思う。
でも同時に、歌うとなるとこれが難しい。

ハモリ

全体傾向

1番は女性(宇多田ヒカル)がメインで歌い、2番は男性(米津玄師)がメインを受け持つ構成。
サビは1番・2番ともに女性がメインの旋律を歌う。

この曲の特徴は、ハモリがとにかく自然に溶け込んでいること。
どちらかがソロで歌っているように聞こえるほどで、パート分けの情報がなければハモリパートがあると気づきにくいほどさりげない。
ふたりの声質が似ているせいもあるのか、混ざっても主張し合わず、ひとつの空気のように重なる。

2番には輪唱(カノン)のような構成の部分がある。
片方が先に歌ったメロディを、もう片方が歌詞を変えながら追いかけるように歌うスタイルで、ちょうど「森のくまさん」の追いかけっこのような感覚に近い。

後半のラスサビ前後では、女性がハミングや「ウー」「アー」といった声で先に入り、続いて男性がハミングする場面がある。
アウトロでも「アーウー」「ラララ」のようなコーラスをふたりで歌い、静かに曲を締めくくる。

注意ポイント

ハモリ自体は前に出ない設計になっているので、主旋律を崩さず、サポート役に徹する意識が大切。
自分のパートが目立とうとすると曲の世界観が壊れる。
原曲のように「気づいたらふたつの声がそこにあった」という感じを目指したい。

一人練習

自宅練習

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感情を爆発させるのではなく、静かに内へ向かうように歌うのがこの曲の世界観に近い。

おすすめのハモリパート練習動画👇

ブラウザで開くと、それぞれの位置にとべるよ👇

  • 00:16 女声パート
  • 01:36 女声パート 2番~
  • 02:21 女声パート 2サビ
  • 02:54 女声パート ラスサビ
  • 03:19 女声パート アウトロ
  • 03:55 男声パート
  • 04:13 男声パート 1A~
  • 04:41 男声パート 1サビ
  • 05:14 男声パート 2A~
  • 06:33 男声パート ラスサビ
  • 06:57 男声パート アウトロ
  • 07:34 全パート

MVで歌の全体をつかむ👇

チェンソーマン映像はコチラ👇

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こんな人におすすめ

  • 米津玄師・宇多田ヒカルのどちらも好きで、ふたりの世界観を一緒に歌で体感したい人
  • チェンソーマンを観ていて、この曲に思い入れがある人
  • 盛り上がりより「聴かせるデュエット」を選びたい人
  • ふたりともある程度歌い慣れていて、難しい曲に挑戦したい人
  • 完璧に歌えなくても、この曲を歌う体験そのものを楽しめる人

まとめ

  • 音域は標準的な範囲だが、3拍子のリズムと独特の音程が難しい
  • ハモリは前に出ないさりげない設計
  • 静かな高揚感がある曲

全体評価:★★☆☆☆

歌いやすさ基準はこちら

ハモリがそれほど主張しない曲なので、デュエット初心者には「あれ、ハモってる?」と感じるほどかもしれない。
それよりも、それぞれのパートのメロディが複雑なぶん、自分のパートをしっかり歌えるかどうかが先決になる。
カラオケで場を盛り上げたい曲ではないが、「この曲をふたりで歌いたい」という気持ちがあるなら、うまく歌えても歌えなくても、歌い終わった後に何かが残る曲だと思う。

ひとこと

難しいかなって思ってずっと聴くだけだったけど、いざパート練習を聴いたら「あ、これは本腰入れないと」ってなった。
2〜3回じゃ無理、ってわかったから。
覚えてやる~って、なんか燃えてきた。笑
ちゃんと練習して、ちゃんと歌いたい曲だと思う。

こういう人は歌ってみて!

うまく歌えるかどうかより、この曲を一緒に歌いたい相手がいるなら、それだけで理由は十分。

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