昭和のムード歌謡らしい掛け合いが心地いい、ハモリなしデュエットの定番。
「貴方まかせの夜だから」のフレーズをふたりで揃えて歌う瞬間が、この曲いちばんの聴かせどころ。
基本情報
- 1971年1月10日リリース
- 作詞:青江ひとみ 作曲:野村旬平
- 男女デュエット
- 全体評価(★★★★★)
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大木英夫は宮城県石巻市出身、1943年生まれの歌手(本名:佐藤政穐)。
1965年に「酔どれギター」でミノルフォンからデビューし、遠藤実の門下として千昌夫・三船和子と同期にあたる。
1967年には津山洋子とデュエットを組み、シングル「新宿そだち」が160万枚を売り上げる大ヒットとなった。
二宮善子は愛媛県出身の歌手。
NHKのど自慢大会でグランドチャンピオンに輝いたのち、1969年1月にミノルフォンから「土佐のひと」でデビューした。
「あなたまかせの夜だから」は大木英夫との初のデュエット作で、オリコン週間チャート最高8位、売上約70万枚のヒットとなった。
曲の印象
ネオンがまたたく夜の街角を舞台に、ふたりの気持ちが少しずつ近づいていくような情景を歌っている。
男性はすねたり甘えたりを繰り返す相手にすっかり心を奪われ、女性は「男らしくて優しくて、まるで兄貴のような人」に年の差を気にせず惹かれていく――そんな、少し歳の離れたふたりの恋のはじまりを描いているように聴こえる。
夜風のささやきの中でいつか恋の花が咲くことを信じる、というラストの展開も含めて、昭和のムード歌謡らしい人情味と甘さを併せ持った1曲だ。
歌詞は「ハァ」という合いの手で始まり、男性パート・女性パートが短いフレーズをテンポよく受け渡していく掛け合い形式。
各番の締めくくりでは「貴方まかせの夜だから」というフレーズにふたりの声がまとまり、掛け合いの緊張感からふっと解放されるような気持ちよさがある。
ハモリ
全体傾向
この曲にはハモリ(メインの旋律とは異なる音程を歌うパート)はない。
ふたりの声が重なる箇所はすべて、同じメロディを一緒になぞるユニゾンで構成されている。
歌詞・パート分けを見ると、各番は「ハァ」の掛け声から始まり、男性パート→女性パートの順で短いフレーズを交互に歌う掛け合いが続く。
「いかしてる」「しびれちゃう」「気にしない」「信じてる」といった短い言葉は男女ふたりで同じ言葉・同じ旋律を繰り返すユニゾンになっており、最後は「貴方まかせの夜だから」の一節をふたり揃って歌って締めくくる構成になっている。
注意ポイント
ハモリがない分、音程を合わせる難しさは少ないが、その代わりに大事になるのが「掛け合いのテンポ感」。
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こんな人におすすめ
- 昭和のムード歌謡・演歌調のデュエットが好きな人
- ハモリなしで、まずは気軽にデュエットを楽しみたい人
- 年の差カップルの恋のはじまりのような、少し人情味のある世界観が好きな人
まとめ
- 音程を合わせる難しさは少ない
- ハモリはなし
- 「ハァ」の合いの手と男女交互の掛け合いで、テンポよく場が盛り上がる
全体評価:★★★★★
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ハモリがない分、音程を気にせず歌詞のやり取りに集中できるので、デュエット経験の浅いふたりでも取り組みやすい曲だと思う。
一方で、男女のパートが小刻みに交互に入れ替わる構成なので、掛け合いのテンポ感に慣れるまでは何度か通して歌ってみるのがおすすめ。
ユニゾンで声を重ねる部分も、息とテンポを合わせる練習をしておくと、サビでふたりの声がぴたりと揃う気持ちよさを味わいやすくなる。
ひとこと
この曲を覚えたきっかけは、年配の上司に「覚えておいて」と言われたこと。
恥ずかしながら最初は「新宿そだち」の方が有名だと思っていたので、大木英夫さんにこんなデュエット曲もあったのかと少し驚いた記憶がある。
歌ってみると「ハァ」の合いの手が意外と気持ちよく、こぶしを効かせて歌うとさらにハマる一曲。
いつか「新宿そだち」の方も紹介したい。
こういう人は歌ってみて!
ハモリに自信がなくても大丈夫。
掛け合いのテンポにふたりで乗っていくだけで、自然と息が合ってくる曲。
歌い終わったころには、なんだかふたりの距離もちょっと近づいているかもしれない。
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