初恋の記憶を手紙にしたためるような、切ない大人のデュエットバラード。
区麗情の透き通った声と浜田省吾の渋みのある声が重なる、1996年の名曲。
基本情報
- 1996年9月30日リリース
- 作詞:区麗情・浜田省吾 作曲:浜田省吾
- 男女デュエット
- 全体評価(★★★★☆)
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区 麗情(く れいじょう) は1971年生まれ、東京都出身。
中国にルーツを持つクォーターの女性シンガーソングライターで、1993年に上智大学在学中にSony Recordsよりデビュー。
柔らかく透明感のある歌声が持ち味。
浜田省吾 は1952年生まれ、広島県出身のシンガーソングライター・ロックミュージシャン。
1975年にバンド「愛奴」のドラマーとしてプロデビューし、翌1976年にソロデビュー。
「悲しみは雪のように」「J.BOY」「もうひとつの土曜日」など数多くの名曲を持ち、ライブを活動の中心に置く。
そのメッセージ性の強い楽曲から「和製ブルース・スプリングスティーン」とも呼ばれ、幅広い世代から支持されるカリスマ的アーティスト。
区麗情とは、1995年の阪神淡路大震災チャリティーシングル「恋は魔法さ」でも一緒に参加した縁があった。
曲の印象
タイトルの「Love Letter」という言葉から想像するのは、誰かへの甘いラブレターかもしれない。
でも実際に耳を傾けると、それは現在進行形の恋ではなく、遠い過去に置いてきた初恋への手紙だと気づく。
曲の世界は、夏のグラウンドや学校の廊下、制服のまま交わした口づけ——そんなひとつひとつの記憶が胸に焼きついたまま、今も消えないでいるような情景を歌っている。
会いたいとか、また戻りたいというよりも、ただ「あなたを忘れられない」という静かな痛みが根底に流れている。
その感情を言葉にしたのが、このラブレターなのだろう。
サウンドは落ち着いたミディアムテンポのバラードで、アレンジも全体的に穏やか。
派手さはないが、区麗情の澄んだ声と浜田省吾のどこかざらりとした温かみのある声が、不思議な化学反応を起こしている。
似た者同士の声ではないからこそ、ふたりの「すれ違い」のような感覚が曲の切なさを増している気がする。
ハモリ
全体傾向
曲の構成は、Aメロを区麗情がソロで歌い、Bメロとサビで浜田省吾が加わって交互に歌い、一部では浜田がさりげなくハモる形になっている。
Dメロ(後半の語りかけるようなパート)は再び区麗情がソロで歌い、そのまま曲が締めくくられる。
全体として女声主導の曲で、男声はあくまでも「後ろから支える」役割に徹している。
注意ポイント
男声パートはどのタイミングで入るかが少しつかみにくいため、事前に何度か聴いてタイミングを体に入れておくことが大切。
また、浜田省吾のハモりは控えめなので、男声が前に出すぎると曲のバランスが崩れてしまう。
女声が主役と意識して、男声は「声で寄り添う」感覚で歌うのがポイント。
Dメロ(後半のソロパート)は区麗情が一人で歌い切る。
ここは男声が入らない分、女声にとっては一番のみせどころ。感情をのせてていねいに歌いたい。
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こんな人におすすめ
- 浜田省吾・区麗情のどちらかのファンな人
- アップテンポより、しっとり落ち着いたバラードを歌いたい人
- 激しい高音は苦手だが、感情表現で勝負したい人
- ふたりで歌う曲に「切なさ」や「大人の色気」を求めている人
まとめ
- 全体的に音域は広くなく、落ち着いたバラードなのでゆっくり丁寧に歌いやすい
- 男性パートの控えめなハモりが中心
- 静かに盛り上がる曲で、サビで感情がじんわり高まるタイプ
全体評価:★★★★☆
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激しい掛け合いや高音でのハモりがあるわけではないので、デュエット初心者でも取り組みやすい。
ただ、バラードは「歌えている」と「伝わっている」の差が出やすい曲でもある。
音を外さないことより、どれだけ曲の世界に入り込めるかが勝負になる。
そういう意味では、技術よりも経験値と選曲センスが問われる曲かもしれない。
ひとこと
10年ほど前、「一緒に歌おう」と言われて初めて聴いた曲。
浜田省吾さんはもともと声が好きだったけど、区麗情さんは正直全然知らなかった。
でも聴いた瞬間「声きれい…」ってなって、不思議とすぐに歌えるようになってた。
誰かに勧めてもらう曲って、こういう出会い方するよね。
こういう人は歌ってみて!
「うまく歌おう」より「伝えよう」と思って選ぶ曲がほしいなら、これを歌ってみて。
あの頃のことを思い出しながら声を出すだけで、なんとなく気持ちが整理される、そういう曲です。
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