北空港 / 浜圭介・桂銀淑

★★★★★

夜の札幌を舞台に、ふたりで新しい人生へ踏み出す覚悟を歌ったしっとり系デュエット。
掛け合いで進んで、要のフレーズでふたりの声がひとつになる、王道の演歌デュエットです。

基本情報

  • 1987年11月5日リリース 
  • 作詞:やしろよう  作曲:浜圭介
  • 男女デュエット
  • 全体評価(★★★★
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浜圭介 は1946年、旧満州生まれの作曲家。
青森県大鰐町、北海道札幌市で少年時代を過ごし、15歳で歌手を目指して上京。
歌手としては下積みが続いたが、1968年から作曲家としても活動を始め、1971年発売、翌72年に奥村チヨ「終着駅」で一躍注目を集めた。
以降「舟唄」「石狩挽歌」「雨の慕情」など数々のヒット曲を手がけ、日本レコード大賞を複数回受賞している作曲界の重鎮。
「北空港」は、その浜が桂銀淑を見出した師弟コンビによる初のデュエット曲でもある。

桂銀淑 は韓国出身の歌手で、浜圭介に見出されて来日し、1985年に「大阪暮色」で日本デビュー。
ハスキーな歌声を武器に「すずめの涙」「夢おんな」などのヒット曲を連発し、1988年から7年連続でNHK紅白歌合戦に出場した実力派。

曲の印象

タイトルの「北空港」は、雪深い北の空港からふたりの新しい人生が飛び立っていくイメージを表したもの。
歌詞は、夜の札幌で出会った相手に凍てついていた心が温められていく様子から始まり、もう泣かないでついてきてほしい、涙も過去も全部捨てて一緒に旅立とうというような、決意と再出発を歌ったものになっている。
2番以降では、舞い散る雪がふたりの夜空に咲く花になるというような情景描写も出てきて、切なさよりも前向きな覚悟を感じさせる内容だ。

浜圭介はこの曲を歌う際、低く渋みのある歌唱を意識したそうで、石原裕次郎を思わせるような節回しが随所に感じられる。
実際に聴くと、派手なアップテンポではなく、しっとりと聴かせる正統派の演歌調バラードで、キャッチーな一発ネタというより、じっくり歌い込むほど味が出てくるタイプの曲だと感じる。
発表から数十年が経った今もカラオケの定番として歌い継がれているあたり、まさに王道デュエットの貫禄を感じさせる一曲だ。

ハモリ

全体傾向

「北空港」は、各番とも女声パートと男声パートが交互に歌う掛け合い形式で進み、番の締めくくりとなる「愛が飛び立つ 北空港」のフレーズでふたりの声が合流してユニゾンになる、というのが基本の構造。

パート分けは番によって異なり、1番は女声ソロ→男声ソロ→ユニゾン、2番は男声ソロ→女声ソロ→ユニゾン、3番は女声ソロ→男声ソロ→女声ソロ→ユニゾンという流れになっている。
3番だけソロパートがひとつ多く、締めのユニゾンに向けての盛り上がりがより丁寧に作られている構成と言える。

この曲にはハモリ(異なる音程を重ねるパート)はない。
ふたりが同時に歌う部分はすべて同じメロディを歌うユニゾンで、曲全体を通して掛け合いとユニゾンだけで構成されている。

注意ポイント

3番はソロが3回続いてからユニゾンに入るので、歌う順番を覚えていないと入りのタイミングを外しやすい。

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ボーカリストの生の歌声ではなく、合成音声(バーチャルシンガー)による歌唱。
ボーカロイドが歌っているような感じになる。

両メーカーとも、ひとカラデュエット出来ます!(一人カラオケデュエット)

こんな人におすすめ

  • しっとり系の演歌・歌謡曲デュエットを歌いたい人
  • ハモリなしで、掛け合いと息を合わせるユニゾンを楽しみたい人
  • 知名度の高い定番デュエット曲を選びたい人

まとめ

  • 音域は演歌らしい落ち着いたレンジで、テンポもゆったりめなので歌いやすい
  • ハモリはなく、掛け合い+ユニゾンのみの構成なので音程を重ねる難しさがない
  • 派手な盛り上がりより、しっとりとした情感で聴かせるタイプ

全体評価:★★★★★

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激しいアップテンポ曲ではないぶん、ふたりの声の相性やテンポ感がそのまま伝わりやすい曲だと思う。
ハモリがなく、パート分けさえ覚えてしまえば音程を無理に合わせる必要もないので、デュエット経験が浅いふたりでも取り組みやすい部類ではないだろうか。
しっとりした演歌調の曲を探している人には特に向いている一曲。

ひとこと

久しぶりに桂銀淑さんの歌声を聴いて触発され、最近ずっとハマっている。
ハスキーな歌声と色気は、自分にはない魅力だからこそ余計に憧れてしまう。
歌謡曲好きなデュエット相手がいるなら、この一曲はぜひレパートリーに加えてほしい。

こういう人は歌ってみて!

ハモリなんて気にしなくていい、掛け合いとユニゾンだけでふたりの空気感がちゃんと伝わる曲。
しっとり歌えるデュエット相手が見つかったら、まず候補に入れてほしい一曲。

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