愛よ静かに眠れ / 前川清・石川さゆり

★★★☆☆

演歌界を代表するふたりが組んだ、大人のデュエット曲。
冒頭からハモリで始まる、聴かせるタイプの一曲。

基本情報

  • 2013年8月21日リリース 
  • 作詞:荒木とよひさ  作曲:都志見隆
  • テイチク創立80周年記念「テイチクデュエット祭り」企画作品
  • 男女デュエット
  • 全体評価(★★★☆☆)
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前川清 は1948年、長崎県佐世保市生まれ。
1969年に「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして「長崎は今日も雨だった」でデビューし、同年のレコード大賞新人賞を受賞した。
「そして、神戸」「東京砂漠」など数々のヒットを世に送り出し、低音の効いた歌声でグループを牽引した存在。
1987年からはソロ活動も本格化させ、「男と女の破片」などのヒット曲がある。

石川さゆり は1958年、熊本県生まれ。
1973年に「かくれんぼ」でアイドル歌手としてデビューし、その後演歌へ転向。
1977年、「津軽海峡・冬景色」の大ヒットで一躍トップクラスの演歌歌手となり、「天城越え」「風の盆恋歌」など数々の名曲で日本の歌謡界を代表する存在となった。

曲の印象

タイトルの「愛よ静かに眠れ」とは裏腹に、歌の中の愛はどこまでも鎮まってはくれない。
どれだけ想いを募らせても心は休まらず、時間の流れや呼吸すら止めようとする描写を通して、想いの深さと執着が伝わってくる——そんな、逃れがたいほど重い恋の情景が描かれている。

夜の海を思わせる情景描写を重ねながら、命が尽きた後の世界に思いを馳せてもなお終わらないだろうという、覚悟にも似た心情すら感じさせる歌詞だ。
単なる恋の歌というより、生死を超えてなお離れられない男女の業(ごう)を描いた、演歌らしい重厚なラブストーリーになっている。

前川清の低く落ち着いた声と、石川さゆりの芯のある伸びやかな声が組み合わさることで、歌詞の持つ重さと色気がより際立つ仕上がりになっている。
ベテラン同士の貫禄あるデュエットを聴かせる、聴き応えのある一曲。

ハモリ

全体傾向

出だしからハモリで始まるのが、この曲の大きな特徴。
冒頭からふたりの声が重なった状態でスタートし、そのあとAメロにあたる部分は前川清・石川さゆりが交互にソロで歌い継いでいく構成になっている。
そしてサビでは再びふたりの声が合流し、ハモリで歌い上げる。

つまり「ハモリで始まり → 交互ソロ → サビでハモリ」という、頭とサビでしっかり声を重ね、間の展開部分は掛け合いで聴かせるタイプの構成になっている。

注意ポイント

出だしがいきなりハモリからのスタートなので、前奏の段階でふたりの入りのタイミングと音程感をしっかり合わせておく必要がある。
ここでずれると曲全体の印象に関わるので、最初の一声をどれだけ揃えられるかが最初の関門になる。

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JOYSOUNDの場合

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  • 本人映像あり

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こんな人におすすめ

  • 演歌のベテラン同士が歌う、貫禄あるデュエットを聴きたい人
  • 明るいラブソングより、重厚で情念のこもった歌詞の曲を歌いたい人
  • 出だしからハモリで入る、聴かせどころのある構成の曲を探している人
  • 前川清・石川さゆりのどちらか、または両方のファンの人

まとめ

  • テンポは速くもなく遅くもなく歌いやすい
  • サビの部分はハモリ
  • テンポで沸かせるタイプではなく、静かな盛り上がりが持ち味

全体評価:★★★☆☆

歌いやすさ基準はこちら

出だしがハモリからという構成上、最初の一声をしっかり合わせられるかどうかがこの曲の完成度を左右する。
交互ソロのパートはそれぞれの歌に集中できる分、歌いやすい印象があり、サビで再びふたりの声が重なる瞬間に一体感が生まれる作りになっている。
演歌らしいじっくりとした歌い上げが必要なため、テンポに乗って盛り上がるタイプの曲というより、ふたりの表現力と息を合わせる楽しさを味わうデュエット向きの一曲と言えそうだ。

ひとこと

歌ってみたくなる、そんな衝動を起こさせてくれる一曲だった。
個人的な好みで言えばかなり上位に入る。
特に気になったのが、ハモリ部分でどちらが主旋律なのか判別しづらい点。
耳を澄ませていると女性パートの方がハモっているようにも聴こえるが、確信は持てない。
聴く人によって印象が分かれそうなポイントなので、実際に歌ってみて確かめてみるのも面白そうだ。

こういう人は歌ってみて!

甘いだけの恋の歌じゃ物足りない、そんなふたりにこそ歌ってほしい一曲。
出だしの一声から声を重ねる緊張感、そして交互に想いをぶつけ合うソロパート。
ふたりの間にある本気の空気を、そのまま曲に乗せてみてほしい。

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