大人の色気漂う、昭和ムード歌謡の元祖デュエット。
掛け合いで綴られるふたりの会話劇に、ワンフレーズで引き込まれる。
基本情報
- 1959年7月リリース
- 作詞:佐伯孝夫 作曲:吉田正
- シングル「グッド・ナイト」のB面として発売
- 男女デュエット
- 全体評価(★★★★★)
- 👥 みんなの評価:
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フランク永井 は昭和30年代の歌謡界を代表する低音の魅力で知られる歌手で、「有楽町で逢いましょう」など数々のヒット曲を持つ当時のビクターの看板スター。
松尾和子 は1935年東京生まれ。
進駐軍のキャンプやナイトクラブでジャズシンガーとして歌っていたところをフランク永井に見出され、作曲家・吉田正の門下生としてビクターからデビューすることになった歌手。
「誰よりも君を愛す」で日本レコード大賞を受賞するなど一躍トップスターとなり、ハスキーで艶のある歌声から「ムード歌謡の女王」と呼ばれるようになった。
ビクターの大スターだったフランク永井が、新人だった松尾和子とのデュエットに起用されたことでも話題になった一曲。
曲の印象
夜の街のナイトクラブを舞台に、男女がフロアで交わす会話をそのまま歌にしたような一曲。
涙ぐむ彼女をなだめる男と、素直になれない彼女とのやりとりが、一行ずつ交互に歌われていく形で進んでいく。
嫉妬や駆け引きめいたやりとりも織り交ぜながら、最後は「ラストまで踊っていたい」というひとことで締めくくられる、大人の男女のひと晩の空気感を切り取った内容になっている。
メロディはゆったりとしたテンポのムード歌謡調で、フランク永井の低くくぐもった声と松尾和子のハスキーで艶のある声が交互に重なり合うことで、ナイトクラブのフロアの薄暗さや煙たさまで感じさせるような大人の雰囲気を作り出している。
ワンコーラスを男女で分け合うのではなく、一行単位でテンポよく掛け合っていくスタイルが特徴で、夜の都会的なムードをまとったこのジャンルの代表曲として、また掛け合い形式のデュエット曲の先駆けとして長年歌い継がれてきた一曲でもある。
後年もテレビの歌番組でたびたびこのコンビによる歌唱が披露され、円熟した歌声とテンポの良い掛け合いが多くの視聴者を惹きつけてきたと言われている。
ハモリ
全体傾向
この曲にハモリはない。
基本的には男女が一行ずつ交互に歌う「かけ合い方式」で進行し、各コーラスの最後、曲名「東京ナイト・クラブ」の部分だけふたりの声が同じ旋律・同じ音程で重なるユニゾン(同音)になっている。
それ以外の箇所はすべて交互歌唱。
注意ポイント
ハモリがない分、掛け合いの「間」とテンポ感がこの曲の肝になる。
相手が歌い終わった瞬間にすっと自分のパートに入れるかどうかで、会話のようなやりとりの説得力が変わってくる。
曲名部分のユニゾンは、音程がずれると途端に不揃いな印象になってしまうため、事前に相手とキーとテンポをしっかり合わせておくのがポイント。
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こんな人におすすめ
- 昭和のムード歌謡や大人っぽい歌謡曲が好きな人
- ハモリなしで、まずは掛け合いのテンポ感を楽しみたい人
- 男女の会話劇のようなデュエットを歌ってみたい人
- 定番中の定番、王道のデュエット曲を選びたい人
まとめ
- ゆったりしたテンポで、音域も無理がなく歌いやすい
- ハモリはなし、最後の曲名部分のみユニゾンでタイミングを合わせる
- 静かに大人っぽく聴かせるタイプ
全体評価:★★★★★
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ハモリがない分、歌う側の技術的なハードルは低く、デュエットに挑戦しはじめたばかりのふたりにも歌いやすい曲だと思う。
掛け合いのテンポとキャラクターの作り方次第で表情が大きく変わるので、歌い慣れてくるほど味が出てくるタイプの一曲。
しっとりとした雰囲気の中で息を合わせる楽しさを味わいたいふたりに向いている。
ひとこと
古いレコードのジャケットが目に浮かぶ曲。
CDでもサブスクでもなく、盤に針を落として聴いていた時代の空気がそのまま歌に残っている感じがする。
こういう人は歌ってみて!
ハモリの練習に自信がなくても大丈夫。
声を掛け合うだけで、いつもと違う大人な自分になれる一曲。
ふたりの間に流れる空気そのものを楽しんでほしい。
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